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  • 執筆者の写真佐藤象寛

Facebookの#7日間ブックカバーチャレンジの2日目!今日、ご紹介するのは、遠藤周作の『満潮の時刻』です!

Facebookの#7日間ブックカバーチャレンジの2日目!今日、ご紹介するのは、遠藤周作の『満潮の時刻』です!


古いですが、学生時代、天文部で一緒だった親友が奨めてくれた1冊です。


『沈黙』が有名ですが、この作品は作者の没後に出版された大作で、「人間の弱さや哀しみに対する共感」という遠藤文学のテーマが、作者の実体験として描かれています。


◆あらすじ

主人公は、結核で長期入院、三度の手術を経験し、死の淵に立ち、挫折と苦渋を味わうが、そこにこそ貴重な何かが秘められている、人生には何ひとつ無駄なものはないという人生観に至った。苦渋を共に、苦しんでくれる母のような眼差しを感じ、鳥や樹や花といった自然にも、人間に向け囁いていると感じ、「満潮の時刻」を迎える。


今回コロナ禍による挫折により、多くの人が苦しんでいる中、意味があるように思えて、この本を紹介することにしました。


実は、95歳まで指導を受けた書道の恩師、横山先生も、結核で14年間入院し、癌や脳梗塞、大火傷など何度も死の淵に立った経験をされました。


書の技術より大切だからと、度々、お茶のみながら、話されていました。当時、この小説と同じこと話されてるっ!て思った記憶があります。。。





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